ブタクマは狂気に陥っている。
私の父がですね、大の音楽好きだった傍ら、
囲碁と将棋にも通じていた人で、
日曜日は欠かさずトーナメントを見ていた。
当然家にも将棋盤があった。ある日、中学生のブタクマが面白がりに
「将棋さして」と言ったら父は幾つかコマをのけて
「ハンデだ」と言った。
・・・・・。
5分後ボカスカに負け。。。6枚落ち相手に。
将棋とは縁を切った。恐ろしいあれは。そして勝ち負けが判然としないイラストや音楽が趣味に入った。
ところがブタクマは八上が”将棋に燃える男”とは知らずに結婚。八上はそれまでなかったテレビを購入し、トーナメント戦他名人、竜王戦も必ずチェックしていた。
そんなとき余計なひと言、やはり面白半分に
「ブタクマは振り飛車党ね、飛車が最初から動かない指し方なんてつまんない」
d( ̄▽ ̄*)
などとぼやいたらとたんに夫はわが家の家計状況を忘れて立派な将棋盤と駒、初心者向けの講座本、3手詰将棋本、などドカドカ用意し、PC時代に入ると将棋ソフトも買ってきた。
明らかにブタクマにも将棋に挑戦してほしいという考え。
そしてマンガ。「5五の龍」を古本屋で「ハチワンダイバー」も。ここまで来ると、
「あー、指しますわかったぁ!やる!やる!」
しかし以前とは違い、将棋にまた浸かろうという考えもまた頭をもたげてきた。これも本音。
特に柴田ヨクサル氏の描いた「ハチワンダイバー」は素人を棋界へ引っ張る作品だと思う。将棋対局とバトルゲームとを同時進行させることで解り易さが大きいです。
しかし・・実はあんまり知らないのよ、ブタクマ、囲い方もさ。将棋トーナメントで研究してるのだけどね。
<<ブタクマ将棋やった?>>
<<ブタクマの手番!>>
<<ブタクマ指せ!>>
げぇむに負けると本当に不機嫌になる本性で、ブタクマは今狂気に陥っています。
※あー、それからね、初心者は平手指しはやらん方がいいよ、ほとんど火遊び。「一手損角替わり」とかカッコつけるとフリーになった角将が急所に打たれて一巻の終わりだよん。